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広報部長の心得

ベテラン広報部長3人に質問「目標と行動計画はどのように立てたら良いですか」

経営をサポートし、マスコミと向き合い、部員をリードする。そんな広報部長に求められる「心得」を経験豊富な先輩が伝授します。

今月の相談⑵
目標と行動計画はどのように立てたら良いですか。

部門のマネジメントに目標管理や行動計画は欠かせません。もっとも営業や生産部門などと違い、数値目標や具体的な成果を示しにくいのが広報の仕事。突発的な対応も多いなか、どんな行動計画を立てるべきでしょうか。

活動、露出、結果に分け、それぞれKPIを設定しよう

広報活動にも活動評価を行う「KPI(キー・パーフォーマンス・インジケーター)」が必要です。年間の活動目標や活動計画を立てる時には、このKPIをベースに考えるのが良いでしょう。

広報のKPIとして次の3つの設定をお勧めします。
①活動KPI(記者会見の回数、プレスリリースの回数、インタビューの回数などの活動数で、今後の目標を立てる)
②露出KPI(主要新聞、業界新聞、雑誌、テレビなどのカテゴリーに分けて、何件の露出を狙うかという目標を立てる)
③結果KPI(広報活動の結果により、お客さまの自社に対するパーセプション変化をアンケート調査により把握。どの項目で何ポイント上げるかなどの目標を設定)。

この3つのKPIで目標設定を行い、具体的な活動計画に落とし込みます。広報イベントを行う場合も、そのイベントの露出目標を持つということも必要です。そして「目標と結果との乖離差」を把握し、なぜ目標達成できなかったか(できたか)を必ず議論し、反省を次回に生かすことが重要です。

トヨタで経験積んだ国際広報のエキスパート

クレアブ・ギャビン・アンダーソン 副社長 土井正己(どい・まさみ)

トヨタ自動車に31年間勤務。主に広報分野、海外営業分野で活躍。プラハ駐在後、グローバル・コミュニケーション室長、広報部担当部長を歴任。2014年より現職。政府や企業の国際広報コンサルタント業務に従事。

自社の広報の主目的を見極め戦略とKPIを絞り込もう

広報の主な目的を整理しましょう。例として①ビジネス成長の支援 ②企業の評判の醸成、このどちらを重視するかを決めます。なら ...

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