コミー
1973年創業。昨年創業40周年を迎えたことを機に、これまでの商品にまつわる様々な物語をまとめた社史「コミーは物語をつくる会社です」を制作した。また、小宮山栄社長は、新たに日本の箸に目を付け、この価値を見直す活動も行っている。
全従業員でユーザーを訪問
書店やコンビニでよく見かけるミラー。店内の死角をなくすことで、防犯やサービスの向上に役立っている。実はこのミラーを作っているのは、埼玉県川口市にある従業員30人ほどの企業、コミーだとご存知だろうか。
同社の創業は1973年、看板業からのスタートだった。店のシャッターに文字を書くなどの装飾を手掛けていた小宮山栄社長は、その後、回転看板や回転装置を売り出す。“回転”にこだわり、何でも回してみることを考えていた時に出会ったのが「凸面ミラー」だった。2枚のミラーを重ね、中に電池とモーターを入れてみた。天井に下げ、回してみると、だれもが不思議そうに見た。
このミラーを展示会に出品したところ、1台、2台と買っていく人がいた。その中に、1人で30台も買いたいという人が現れた。「なぜだろう」─。疑問に思った小宮山社長が、半年後、実際にこの店舗を訪れたところ ...
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