PR予算が限られる、あるいは知名度が十分ではない企業、商材でも営業を支援するような話題を生み出すことは可能なのでしょうか?あるPCメーカーの取り組みから考えます。
プレスリリースやカタログで「漫画が読める端末」としてPRするためのアイデア
エイサーのAndroidタブレット「Iconia A1」を「漫画が読める端末」として差別化。
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Androidのキャラクター「ドロイド君」と『賭博黙示録カイジ』『ベルサイユのばら』のコラボによるグラフィックを制作。店頭、プレスリリースでも活用し、話題を喚起した。
「それで、PR(広報)は売りにつながるの?」。この台詞を言われたことがある広報担当の方は多いのではないでしょうか。僕は昨年末までエイサーというPCやタブレットを販売しているメーカーで広報を担当していましたが、何度となく言われたことがあります。明確な回答は難しく、この問題に何度もぶつかりました。その中で分かってきたのは、広報独自の視点を社内にフィードバックすることで売上につながるアクションができるということ。
例えば、「世の中の時流にのっかり製品やサービスを話題化する」ことや、「PR視点を製品や広告、販促物に盛り込み、他社との差別化を図る」などです。広報は社内で一番さまざまなニュースに触れて世の中を見ています。その知見を活かし、世の中を知っている(見ている)専門家として活動の幅を広げることで、営業を支援したり売上につなげたりすることができると思います。今回はエイサー時代に実施した、売上につながった事例とともにノウハウをご紹介します。