「よなよなエール」「水曜日のネコ」などのクラフトビールを製造・販売するヤッホーブルーイング(長野・軽井沢)。9年連続で増収増益と成長を続けるなか、メディア露出の機会も増えており、知名度や売上アップに貢献する好循環が続く。
2013年10月にオープンした東京・赤坂の公式ビアレストラン「よなよな BEER KITCHEN」。
DATA ヤッホーブルーイング
星野リゾートグループのビール醸造会社として長野・軽井沢で1996年創業。クラフトビール市場でトップシェア、ビール業界全体では大手4社とオリオンビールに次ぎ国内6位。
目指すはビール業界のアップル
「安倍首相にビールを飲んでほしくて、SPと闘った」「“日本のイノベーター30人”に選ばれたから、インベーダーの仮装をしてみた」─クラフトビールの国内トップ企業である、ヤッホーブルーイング・井手直行社長のPRにまつわる武勇伝は止まらない。
2005年に黒字に転じて以降、取材を受ける機会が格段に増えたといい、その語り口は滑らかだ。「僕らは“ビール製造サービス業”でありたい。個性的な商品もネーミングもパフォーマンスも、お客さんの記憶に留める“口コミの連鎖”を生み出すため」「ターゲットは、“知的な変わり者”。目指すはビール業界の“アップル”ですね」など、次々と繰り出されるフレーズは痛快そのもの。今回は、そんな同社の業績好調を支えるPRのこだわりに迫る。
井手社長のアイデア(1)
「星野リゾート」の知名度やブランド力をあえて利用しない理由 ...
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