広報業務において社外に発信すべき情報収集、共有をいかに行うかが課題となる。フジテレビ随一の大所帯である「めざましテレビ」制作チームを束ねるチーフプロデューサーに、日々の番組制作を支える情報共有の仕組みについて学ぶ。

情報のクラウド化で効率アップ
今年で放送21年目に突入した朝の情報番組「めざましテレビ」。紹介されると人や物が「動く」と言われ、多くの広報担当者から「取り上げられたいメディア」として常に上位にあがる番組だ。平日朝5時25分~8時放映の「めざましテレビ」、早朝4時~5時25分放映の「めざましテレビアクア(旧めざにゅ~)」、そして土曜日朝6時~8時半放映の「めざましどようび」の3番組を抱える「めざまし」チームの制作スタッフ数は、約220人。チーフプロデューサー(1人)を筆頭に、プロデューサー6人、プログラムディレクター10人、ディレクター約120人、アシスタントディレクター約70人という構成だ。24時間フル稼働で情報収集を行い、日々番組制作に取り組む「めざまし」チームの情報共有の仕組みについて、チーフプロデューサー(CP)の角谷公英氏に聞いた。
角谷氏がCPに就任した2008年、最初に取り組んだことが「番組制作に携わるスタッフ全員が、いつでもまんべんなく同じ情報量を得られる仕組みづくり」。そこで導入したのが、毎日放送後に行う30分間の反省会の議事録を送るメール「めざメー」と、同じく毎昼12時から行うネタ会議の議事録を送るメール「料理通信」だ。
放映後の反省会には、制作スタッフだけでなく ...