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ベンチャー広報立ち上げ記

若い女性向けモバイル通販の動向伝えるメディア勉強会が奏功

夢展望

ベンチャーの事業成長を促し、社内の一体感醸成にも大きな役割を果たす広報。その立ち上げに密着し、戦略やベンチャーならではのやりがいと苦労を聞きます。今回は、ファッション通販の夢展望を取材しました。

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プレスチームは3人。メディアリレーションズとSNS対応を担う永里元気氏(中央)以外の2人は、ファッションプレスとして商品の貸出しや雑誌広告やテレビ、イベント出展を行っている。

企業広報の立ち上げを志願

夢展望は、1998年創業のファッション・雑貨のモバイルECサイトを運営するベンチャー企業。会員数は現在149万人、10~20代の女性を主要顧客とし商品のほとんどをオリジナルブランドで展開している。「速く・安く・カワイイ」をコンセプトに、トレンド性を重視するファストファッションのEC版として若い世代に支持されてきた。

既存ブランドは6種あるが、新たに30代以上の顧客層の拡大を図るためにテレビ通販のQVC専門のブランドを立ち上げたり、他のECサイトや実店舗との連携などオムニチャネル戦略を強化している。

同社に広報担当が設けられたのは2007年。メンズファッションの販売経験を持つ永里元気氏が入社したことがきっかけだ。入社から1年ほどはファッションプレスとして活動したが、自社のユニークな取り組みや商品をもっと社外に伝えていきたいと考え、企業広報の立ち上げを志願した。「たとえばバレンタインデーに男性社員の顔写真をサイトに公開し、誰にチョコをあげたいかを一般の方にウェブ投票してもらう企画など、内部だけで留めておくのはもったいないユニークな取り組みをたくさんしていました。また、通販はお客さまと直接触れ合う機会がないため内部が見えづらいという面もあります。顧客の信頼を得るためにも会社のことを知ってもらうべきだと考えました」。ファッションプレスを新たに2人採用し、現在所属するメディアプロモーション部には永里氏を含むプレス3人、SEOやアフィリエイトなどのウェブ施策を行うチーム2人、計5人が在籍している。永里氏が所属するプレスチームのうち2人はファッションプレスとして商品の貸し出しや雑誌広告やテレビ、イベント出展を行い、永里氏はメディアリレーションズと、SNS対応を担っている。

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