影響力の大きいテレビや全国紙だけでなく、専門メディアに注目すべき理由とは何か。広報担当者が直面する課題と、それに応える専門メディアの活用法。ベテラン広報担当者たちに、その考え方とノウハウを聞いた。

図4 豊富な連載記事は、広報部員の企画提案の訓練の場になる
一般メディアならば1行で終わるようなネタを、専門メディアはスペースを割いて解説することも。豊富な連載があるため、新人広報は1テーマを5つの切り口で提案する訓練もできる。
4. 提案の機会が少ない
豊富な企画記事は訓練の場
ベテラン記者に学ぶ機会
広報活動を攻めの姿勢に転換したい。もっと自社を知ってもらう機会を広げたい。そんな企業広報にとって、専門メディアはまた訓練の場にもなる。「このテーマをこういったストーリーと素材で5回分提供できます。連載にしませんか。そんな提案を受け入れてもらいやすいのが専門メディアです。まだ経験の浅い広報担当者であれば、そうやって考えることは、1つのテーマを5つの切り口で考えるような、企画・発想の訓練の場にもなるでしょう」(曙ブレーキ工業・新井広報室長)。
プレスリリースを1回の配信で終わらせることなく、その業界紙であったらどのような切り口やストーリーが考えられるのか。メディアの特性を捉え、それぞれに合わせた提案をするのは広報の基本。大手の動きに限らず、あらゆる業界動向をつぶさに追い、多数のインタビューもの、連載などの企画ものを有する専門メディアには、広報担当者にとっては提案の機会が広く開かれていると言えよう。
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