
全世界の顧客が繰り返し使ってくれることを目指し、2012年8月に全面リニューアルしたウェブサイト。欲しい情報をすぐに探せるよう、詳細ページまでのクリック数を3クリックに統一、絞り込み検索機能を追加するなどの改良を加えた。
半導体・電子部品メーカーのロームは、2011年6月にメディア企画部にWeb企画課を新設した。翌12年8月には自社サイトを全面リニューアルし、製品の詳細情報にたどり着くまでのクリック数を3クリックに統一、絞り込み検索機能を追加するなど、顧客が知りたい情報をすぐに探し出せるようアクセシビリティの向上に努めてきた。
「今後の課題は、その中身を充実させること」とメディア企画部統括課長の野坂武司氏は話す。その背景には、ロームの注力分野の変化がある。近年、テレビやスマートフォンなどをはじめとする民生機器市場から、自動車、産業機器市場へのシフトを進めているが、特に産業機器分野では、今までの営業スタイルは通用しなくなった。「産業機器の営業先は、日本だけでも数千社、世界では数万社を超えます。顧客のところに行き、製品情報や回路のシミュレーションを見せる従来のやり方はできません。その分、ウェブを通じて効率的に情報を伝える必要が高まっています」。
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