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PRパーソンのキャリア確立法

エキスパートが語る(3)「今こそ、日本的な広報の確立を」

土井正己(クレアブ・キャビン・アンダーソン 副社長)、加治慶光(アクセンチュア チーフ・マーケティング・イノベーター)

広報のマインド、スキルを持ち、さまざまな組織や分野で活躍するPRパーソンたち。そのエキスパートたちに、広報にはどのような役割と価値があり、キャリアを築いた人にこれから求められることは何かを聞いた。

1回目:エキスパートが語る(1)「広報とは社会とのキャッチボール」
2回目:エキスパートが語る(2)「予算使わず、頭を使う広報の面白さ」

広報が築くキャリアとは?

どの部署にも必要な視座養う

広報に携わると、社会が企業をどのように見ているのか、社会と企業の接点を常に見つめ続ける。しだいに社会や企業の動きがよく見えるようになり、いまどういうことが会社に求められているか理解できるようになる。「そういう貴重な経験ができるのは広報部だけです」と土井氏は話す。

このような視点は、どの部署に配属されても生かすことができる。「例えば技術部は、会社が儲かるために技術を開発しているのではありません。社会をより豊かにするために開発に取り組んでいるのです。世の中の人々が喜ぶ技術であれば、結果的に会社の売上につながります」。

その技術や商品、サービスは、世の中をどのように変え、どのように役立つのか。これは、日々広報が考えているメディアへの発信メッセージそのもの。企業では、どの部署も社会とキャッチボールをしている。もっと言えば、どの従業員も社会とキャッチボールをしている。その視座を養うことができるのが広報だ。「このことは、目の前のことだけではなく、広い視野で中長期的にものごとを捉える、その訓練にもなります」。

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