イラスト/岡田丈(vision track)
むやみやたらと送りつけるだけでは、テロ攻撃に等しい。ネタに合わせてきちんとメディアを選定することが大切。大手有名企業でも、明らかに関係のないネタをやみくもに送っている例はよく見かける。相手の状況を考えて、本当に届けたい相手を選びたい。
定期的にコミュニケーションを取ることは必要だが、あまりに頻度が高いとうざがられる。締め切り前に連絡を控える配慮はもちろんのこと、相手の反応を見て、押しも引きもする柔軟性が必要だ。
また、アプローチをするからには、きちんとそのメディアについて知った上で連絡をすること。まずは自社トピックがどのメディアに刺さりそうかを判断すべく、数あるメディアの中からアプローチ先を選定する必要がある。そのためには、一つひとつのメディア特性をきちんと研究し、そのメディアがどんな志向なのか、どんな枠を持っているのか、さらに選定基準はどのようなポイントなのか、自分なりに咀嚼してからアプローチしないと見当違いな連絡になりかねない。
慣れてきたら、メディアの中でも担当者別に適した情報をアプローチできるようになると関係性を築きやすい。例えばモノ系の雑誌編集部があったとしても、カメラ担当もいればデバイス担当の記者もいる。その担当者がどの業界を扱っているか、何が好きか、どんなネタを追いかけているか、といった情報をリサーチしておくことで、例えば記者会見に呼ぶ際にもドンピシャの人だけに案内状を出すことができる。トピックに合わせてアプローチ先を絞り込んでいくことも必要だ。