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押さえておきたい広報の基本

「日経に出た!リリースしよう」はNGです。

編集部レポート

イラスト/岡田丈(vision track)

「日経に出ました ! 」とアピールしたところで、「......で?」となるメディアがほとんど。むしろ、「基本を分かってない人」とレッテルを貼られかねない。アピールはあくまで社内で、堂々と行おう。

× アピールのNG例 日経に出た!リリースにしよう!

意外と少なくないのが、「○月○日の日経新聞に掲載されました!」などの文言がタイトル周りに堂々と書かれたリリース。他メディア露出そのものをリリースにしてしまった例だが、これはやってはいけないNG例。他メディア露出を切り口にしたところで、それは他のメディアにとっては「どうでも良い情報」で、何のPRフックにもならないばかりか、場合によっては「これで記事化につなげようとするなんて、馬鹿にしているのか」と、送り先に対して失礼にあたることにもなるので要注意。同時に、掲載記事をPR目的で二次利用することも基本的にNG。堂々と謳ったところで、「広報の基本ルールが分かっていない」と白い目で見られてしまう。

良い掲載につながった場合には、掲載記事そのものをPRするのではなく、どのポイントがメディアの関心を惹いたのか、記事の中で強調されている部分はどこかなど、露出文脈をきちんと読み解いて分解し、そのポイントをあらためてアプローチ材料にすると考えたほうが良い。あくまで掲載例として、参考資料などに記載したり、話のきっかけで「先日、日経新聞で掲載いただいたときには......」と持ち出す分には何の問題もないが、他メディア露出そのものを切り口とした“公式発表”(リリース)はNGだ。

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