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青山広報会議

急成長ベンチャーの広報術

ウォンテッドリー×Sansan×リブセンス

事業が生まれた瞬間から、その商品やサービスの意義、背景にある理念を伝える広報活動はスタートする。社名認知度が低いベンチャーであっても、広報の力を発揮することで商品やサービスを世に広め、信頼を得ることはできる。成長著しい企業の担当者たちに、情報発信のアイデアとスキルを聞いた。

梅内 ウォンテッドリーは、「共感」で仲間とつながり、「はたらく」を面白くするためのアプリやツールを提供する企業として2012年に誕生しました。私はニューヨーク大学の修士課程を修了後、国内のPR会社を経て13年7月に入社しました。

前職では、クリスピー・クリーム・ドーナツ・ジャパンやフォーシーズンズホテル・アンド・リゾート、フェイスブックジャパンといった外資系企業のPRやフリップボードなど海外のスタートアップ支援をしていました。

日比谷 Sansanは、「ビジネスの出会いを資産に変え、働き方を革新する」をコンセプトに、法人向け名刺管理サービス『Sansan』と個人向け名刺管理アプリ『Eight』を提供するベンチャー企業です。私が入社したのは07年の創業から1年ほど過ぎた頃でした。当時はウェブのシステム開発を行うベンチャー企業で役員をしていたのですが、既知の間柄であった富岡(圭取締役)から「一緒にやらないか」との話を受け、「ウェブマーケティングをやろうか」と買って出たのです。現在は広報、マーケティングのほか、渉外なども兼任しています。

白井 リブセンスは、「あたりまえを、発明しよう。」をビジョンとして「ジョブセンス」や、「door賃貸」などのウェブサイトを運営しています。06年に創業し、5年後の11年に新規上場を、さらに翌12年に東証1部への指定替えを果たし、社長の村上(太一氏)は「最年少上場社長」として脚光を浴びることに。私が12年夏に入社したときは、広報活動が急激に忙しくなったタイミングと重なっています。前職は新卒で入った広告会社で、4年間営業の仕事に就いていましたから、広報はこれが初めての経験です。

    ウォンテッドリー

    2012年、「共感」で仲間とつながり、「はたらく」を面白くするためのアプリやツールを提供する企業として創業。資本金は1億2182万円。「シゴトでココロオドル人をふやす」をテーマに、ソーシャルリクルーティング時代の各種サービスを開発しており、代表の仲暁子氏はフェイスブック出身の才媛として数多くのメディアに露出している。

    社内SNSをフル活用して情報共有
    各チームが社内SNSルームをつくっており、自社のメディア掲載情報も随時社内に伝えている。上は、PRチームのページで、取材予定の詳細などPR関連の情報はすべてここで共有している。

    社外に出る時は、ウォンテッドリー社員らしさを大切に
    エンジニアなど社員が勉強会で講演する際などは、ウォンテッドリー社員として恥じない立ち居振る舞いをしてもらうよう気配りをしている。下は、社外で講演するCTOの川崎禎紀氏。

    前職のPR会社では、フェイスブックジャパンなど外資系企業の日本上陸のPRなどを手掛けていた。

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