ウェブ拡散型の調査、歴史を持つ老舗調査、新市場を後押しする調査......。“現象”を生み出した実例をもとに、話題化のポイントを紹介する。
“若手の7割が「リーダーになりたくない」、「倍返ししたいと思ったことがある」ビジネスマンは4割”とインパクト大のタイトル。“若手サラリーマンの3人に1人以上が「倍返し」願望”、“「倍返しをしたいと思ったことがある」若手ビジネスマンは4割”など、多くのウェブニュースでリリースのタイトルを引用した記事が掲載された。
「職場のチームに関する調査」リリース
昨年多くの話題を呼んだドラマ『半沢直樹』にあわせ、「倍返し」をキーワードに据えた調査リリースは、調査費用12万円で広告換算額約900万円。リリース配信後のみならず、ドラマ終了時にもあらためて掲載されるなど広がりを生んだ。
一企業発信のリリースがSNSなどでバズを生む例も少なくない現在、調査リリースにおいてもその流れが見られる。昨年の流行語大賞にも選ばれた大ヒットドラマ『半沢直樹』の名台詞「倍返し」をテーマに据え、ウェブメディアやSNSを中心に広がりを生んだ調査リリースが、ベスト・チーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会による「職場のチームに関する調査」リリース。NHKのクイズ番組に採用されたり、リリース直後だけでなく、ドラマ終了時にもあらためて調査結果が紹介されるなど、「予想以上の広がりを生んだ」(広報担当)調査だ。
ベスト・チーム・オブ・ザ・イヤー実行委員会は、サイボウズが取り組むプロジェクトで、職場での「チームワーク」向上を目的に2008年から活動を開始。毎年「いいチーム(11月26日)の日」に、その年に顕著な業績を残した優れたチームを表彰するアワード「ベストチーム・オブ・ザ・イヤー」を開催するなど、ターゲットである35歳以下の"次期リーダー層"に向け、職場のチームワークに関する情報発信を行っている。