従来の定型的な情報開示に留まらず、多様な方法で株主や投資家、アナリストに社の魅力を伝えようと試みる、IR実務担当者によるリレー連載です。

女性向け商品を中心に、今後も市場が伸びると予測する同社。株主通信でも、女性に役立つ内容を掲載している。
アートネイチャーの属する国内毛髪業市場については、官公庁によるデータはなく、民間調査会社(矢野経済研究所)が2年に一度関連会社の聞き取り調査などで集計をしています。2011年度のデータによると、その国内市場は07年リーマンショック直前に1500億円規模でしたが、11年度は1330億円とやや縮小しています。今後の傾向としては、年間1~2%程度での市場の成長と予測されています。
こういった試算の一方、アートネイチャーとしては、ここ数年は女性向け商品が当社の成長ドライバーになると想定しています。女性向けのウィッグは、その使用される年齢層が60代から80代の方が多く、高齢化社会への移行に伴い、この市場は予測以上にこれから成長するものと考えているからです。
現在、国内市場の男女比はほぼ半々です。男性向けでは当社が約30%のシェアで1位、女性向けではアデランス社が約40%弱でトップとなっています。男女合計では、アデランス社が25%、当社が24%となっており、この2社で市場の約50%を占めております。
今後も、広告宣伝を中心とした営業スタイルや、全国規模でのアフターサービス体制が不可欠な業界であることから、この上位2社が市場を牽引していくことになると考えています。