
全員経営のボトムアップ文化
右ページのプロモーション映像がお披露目された社員総会では、グローバルプロジェクトに関わるさまざまな部署の社員が登壇。自ら実現に向けて動く決意を語った。
「ある日の朝。五十鈴の工場に、1台のバスが入ってきた」。そんなナレーションで始まるのは、鉄鋼商社の五十鈴の企業プロモーション映像。創業60周年にあたって、社内外に対し、よりビジョンを明確にすべく制作したもので、バスに乗ってやってきたのは海外の取引先や顧客だ。内部見学や英語によるプレゼンテーションを聞き、感想を求められた取引先は、「オペレーションに驚いた」「優秀な人材が揃っているに違いない」と賞賛の言葉を語る。20分ものボリュームあるこの映像では、この後、同社が取り組んできたさまざまな組織改革と今を紹介している。
2010年からスタートした長期経営目標では「グローバル・バリューセンター」をその方針に掲げた。映像は、その新しいビジョンを共有するために、60周年の節目につくられたものだ。「毎年、工夫を凝らした社員総会を開いていますが、あらためて自社が置かれた環境を意識してもらうべく、特別に映像をつくりました」と五十鈴グループの広報を担う藤掛里花氏(子会社のアイ・コミュニケーションズ)は話す。映像は社員総会で初めて社内外に披露され、その後も拠点の見学に訪れる関係者に見せている。
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