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デジタル広報「再」入門

Eメールを適切に届けるための5つのポイント

岡本泰治(ディレクタス 代表取締役)

Eメールはインターネットにおける数少ないプッシュ型のチャネルの一つ。顧客、株主などあらゆるステークホルダーにちゃんと届き、成果を挙げるため、理解しておきたい基本的なポイントをメールマーケティングの専門家が紹介する。

まずEメールの特性を理解

主なソーシャルメディアとEメールを比較して考えてみましょう。これらのチャネルでは全て2種類のコミュニケーションが共存しています。友だちとのメッセージのやりとりはOne-to-One、メルマガやツイートなどはOne-to-Manyのコミュニケーションです。

企業は通常これらのチャネルを通じてOne-to-Manyのコミュニケーションを行っていますが、フェイスブック、ツイッター、LINEでOne-to-Oneコミュニケーションを行うことはできません。しかしEメールだけはOneto-Oneチャネルとして使うことができます。顧客と個別にメールのやりとりもできますし、一人一人にポイント残高をお知らせすることもできます。Eメール配信は企業が保持するデータベースを利用して行われるからです。

Eメールは企業が広くOne-to-Oneのプッシュ型コミュニケーションを行うことができる唯一のチャネルなのです。

今注目されているのは、このEメールならではの特性を活用して配信されるメールです。顧客の状況やウェブ上の行動に応じて個別に自動配信されるメールなどは大変効果も高く、今後ますます増えるでしょう。

企業が活用できるチャネルは...?

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※LINEは2月26日、LINEユーザーへの一方通行のメッセージ配信だけでなく、特定のユーザーに対してより最適化されたメッセージを送り分けることができる新サービスを発表した

成功に導く5つのポイント

(1)目的と成果指標の設定

まずEメール活用の目的を明確に設定しましょう。新製品の告知、セミナー集客、既存顧客フォローなど色々あると思いますが、一種類のメールの目的は一つに絞ります。そして目的に応じた指標で成果を確認します。例えば告知目的ならメールの開封数やリンクのクリック数が重要ですが、販売が目的ならメールからのコンバージョン数(購入数)を把握する必要があります。

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