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デジタル広報「再」入門

ニッチ情報を広める、ミドルメディアの特性を比較

J-CASTニュース、ロケットニュース24ほか

マスメディアとパーソナルメディアの間に位置し、情報循環の要となるミドルメディア。得意分野や編集体制は雑誌のようにさまざまで、自社情報を売り込みたければ、その特性を掴むことが必須だ。中には商用利用を禁止し、広報担当が編集にタッチすることはNGとする「NAVERまとめ」のような例もあり、注意が必要だ。

※記載してある数値、内容は原則としてすべて自己申告に基づくものです。

編集型

メディア名「ギズモード・ジャパン」
男性読者9割のガジェット系サイト

ジャンル 専門分野は、ガジェット・テクノロジー・サイエンス。中でも特にiPhone、Google Glassなどウェアラブルガジェット記事に注力。
月間PV 6900万(740万UU)
読者層 20〜40代の男性が9割。男性9割のうち、プログラマー・SEが18%、研究・開発が14%、営業が14%。
編集体制 広報担当からの情報提供は、editor@gizmodo.jpで受付。編集部5人、ライター25人で、平日は毎日15本以上の記事を配信できる体制。今後は編集部内に記者やタイアップ広告担当を採用する予定で、引き続きコンテンツ、ネイティブアドに力を入れる。記事の掲載基準は、メインテーマ(ガジェット・テクノロジー・サイエンス)から外れていないこと、読者が楽しめ、なおかつライターが自発的に書きたいネタであること。
メンバー
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編集部5人が全員記者、記事を提供するジャーナリストやブロガーは約25人

波及効果 通常記事はポータルサイト(ヤフー・ニュース、livedoorニュース、MSNなど全6サイトに掲載)、スマホニュースサイト(dメニュー、auニュース)に配信。同様に配信しているキュレーションアプリのスマートニュース、アンテナ、グノシーでは、最も多く読まれている媒体。
アップル発表のタイミングでは、ヤフー・トピックスへの掲載、発表前後にはガジェット専門家としてテレビ取材を受けることも。

メディア名「J-CASTニュース」
経済中心に幅広くウォッチ、ニュースサイトの草分け

ジャンル 経済を中心に、社会、ITネタなど。ネットを一つの社会と見てウォッチしている。
月間PV 8000万(1000万UU)
読者層 男性が多く、年代別では30~40代が中心。また、年収1000万円以上が10数パーセントと読者の所得が高いのも特徴。
編集体制 広報担当からの情報提供は数が多く、メールかファックスで受付。ほとんどが独自取材記事で、外部配信や外部執筆者によるコラムなどは全体の5%以下。記事の掲載基準は、社会の変化を感じさせるものを優先。
メンバー
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社員の記者は25人程度、加えて補助的な記者が数人。記事を提供するジャーナリストやブロガーは100人程度。

波及効果 ヤフーの場合、ランク総合トップテンに入る記事は月100本程度。ヤフー・ニュース内でのPVは1億近い。その他、ワイドショーなど情報番組でテレビが記事を再使用するのが月10〜20本程度。

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