東京タワーに大学のゆるキャラ集結入試シーズン前に受験生にエール
受験生応援のサクラ色にライトアップされた東京タワーの点灯式には、ノッポンと大学キャラクターが登場し、受験生にエールを送った。
今年も「ゆるキャラ」フィーバーは続くのか――。地域起こしのシンボルとして全国各地の自治体から続々誕生したゆるキャラたちが、地元の枠を飛び越えてテレビなどを通じてお茶の間を賑わせている。
昨年12月31日に放映されたNHK紅白歌合戦。ゆるキャラ界の王者くまモンとの"共演"を果たしたのが、千葉県船橋市の非公認キャラ「ふなっしー」。しゃべらないというゆるキャラ界の暗黙のルールを破ったその個性的なキャラクターが人気を博している。このほど江崎グリコの「プリッツ」とタイアップし、「梨汁ブシャー味」が発売され、こちらも売れているという。
センター試験前日の1月17日。東京都港区の東京タワーで、受験生応援イベントが開かれた。主催は全国15大学のほか、「きっと勝つ」にちなんで「キットカット」のプロモーションを行うネスレ日本。ゆるキャラはすでに自治体の専売特許ではない。青山学院大や静岡大、法政大などのゆるキャラが集結し、東京タワーのキャラクター「ノッポン」も参加して場を盛り上げた。受験生を応援して、タワーはこの日、桜色に頼後アップされた。
イベントのほかテレビ番組出演、CM出演などさまざまな場で脚光を浴びているが、人気の「エリート」はほんの一握り。出世するには、アイドル並みの努力が必要な世界なのかも知れない。もっとも、本来の目的は地域振興のはず。地元に愛され、地域に還元する仕組みをつくりたい。