情報を世に広めるにあたり、また多岐に渡る広報業務を進めるにあたり、独自のノウハウと第三者視点を持ったパートナーの存在は重要だ。発注側とパートナーとが一緒になり、明確な目標を持って進むことが特に必要となる。では、仕事を発注したくなるパートナーの条件とはどのようなものなのか?
東京マラソンでAKB48の音楽を聴かせて熟成させた"聴育"バナナを配布し、2011年のカンヌライオンズPR部門で銅賞を獲得するなど、ユニークなPRで注目を集めるドール。国内ナンバーワンのバナナのシェアを誇る同社マーケティング部で、PRをはじめ、広告、販売促進までマーケティングコミュニケーション全体を担当するのは社内でただ1人。そのため、外部のパートナーとしてPR会社とリテナー契約を結び活動を推し進めている。
PR会社に求めることは、能動的な姿勢を前提とした、広い視点での提案・コンサルティング力、そしてスピード感のある臨機応変な対応力。自社の視点で物事を捉えがちであるところを、他分野の成功事例なども踏まえ、広い視点でプランを提案、アドバイスしてくれること。そして情報インフラなどの変化により、PRの手法が刻々と変化する中で、ターゲットや内容に応じたアプローチ手段を講じ、スピード感をもって対応してくれることを求めている。「メディア環境も複雑化する中、ストレートにこれだけをやったらクリア、という時代ではない。どれをどう組み合わせてどんなアプローチをするのがベストなのか、状況は日々変わっています。プロとして、広い知見をもったコンサルティングを求めます」(マーケティング部 大滝尋美氏)。
日常業務の中では、コミュニケーションを密にとろうとする能動的な姿勢が望ましい。「担当者の資質によるところも大きいですが、例えば日々のニュースの中でも参考になりそうな情報をさっと教えてくれるなど、促す前に動いてくれるととても助かる。商品の理解力を高めるための努力も、常に行ってほしいですね」。
PR会社に求めること
- プロとしての広い知見を生かした提案・コンサルティング力。情報インフラ、メディア環境が変化していく中で、内容と状況に応じた提案、アドバイスができること。
- スピーディで臨機応変な対応力。日々状況が変化する中で、早いレスポンスと情報収集、アプローチは必須。
- 広報活動の永遠の課題でもある効果測定においても、数だけでなく質(露出文脈)までをきちんと踏まえたレポートを。
- 商品を理解するための努力は常にしてほしい。日常業務の中でも、密にコミュニケーションを取ろうとする能動的な姿勢が欲しい。