(左)再春館製薬所「えくぼ」編集長 広報責任者 和田直人さん
編集部員は、本社広報チームの3人。企画・取材・執筆までをこなす。
化粧品通販会社の再春館製薬所の社内報「えくぼ」は、社員やその家族、協力会社に届けている。会社の「今」を伝えることにより、社員には、あらためて会社の目指すべきところや取り組みを自分ごと化するよう促し、家族には働く環境を知ってもらうことで社員へのサポートを期待しつつ、会社に対する親近感を醸成する。協力会社には、点の支援にとどまらず、ともに同じゴールに向かうパートナーとしての共感を持ってもらうことが目的だ。
社内報に限らず、社内のコミュニケーション活性化のための工夫を凝らす同社。「社内報に掲載するネタに困るようなことはありません」と広報責任者の和田直人氏は話す。オフィスはワンフロアで社員全員の顔が見え、リアルタイムで誰が誰と話しているかが分かる。オフィスのさまざまな場所にお客さまからの声など共有すべき事例をPOPで貼り出したり、悪天候による配送遅延などすぐさま全員が知るべき情報があると、太鼓を打ち鳴らして"集合"をかけ、口頭で話すなど、情報が行き渡る環境が浸透している。社内報でも、毎号掲載するトップメッセージに合わせ、いま載せるべき情報を精査しているが、「季刊では追いつかないくらい伝えたいネタがある」。
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