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大学のブランディング

「母校に活気を」東京学芸大の自給自足型広報

東京学芸大学

情報発信の楽しさ、ものをつくる喜びを伝えるスキルアップの場

各種メディアの制作を担当する「メディア・ラボ」が主催し、週1回実施されているメディア講習会は、メディア表現やコミュニケーションについて学ぶ場。写真は修了式の様子。

広報に学生を取り込む
自給自足型の広報で躍進

学生を積極的に取り込んだ広報活動を推し進める東京学芸大学。学生編集長が率いる学内広報誌や、次世代のコミュニケーションの担い手を育てるための「メディア講習会」など、学生の"広報マインド"を育てながら学生とともに活動を行う。

活動の基盤を支えるのが、教職員9人で構成される「広報企画室」と「広報連携課」で、広報施策の実働からマネジメントまでを行っている。広報体制が試行錯誤を重ねながら現在の形に確立されたのは昨年4月のこと。それまで約6年間かけて体制の基盤作りを進めてきた。

学生向け広報活動の軸とも言える学内広報誌『TGU』は、広報の変革とともに変化を遂げてきた。転機は2006年、大学のブランディング活動が活発化し始めた頃で、同校も「広報戦略室」を立ち上げて戦略の策定に取り組んでいた。そこで室長を務めたのが、同校の卒業生であり現在の広報活動の主要人物でもある美術講座准教授正木賢一氏。「卒業生である自分の立場から見て、大学にあまり活気がなくて。教員として戻った時、もっと積極的に情報発信すべきだと思いました」。

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