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話題をつくる人の考え方

NHKに取材されるには?「社内を熟知してこその広報」

阿部博史(NHK 報道局報道番組センター 社会番組部 ディレクター)

読者アンケートによれば、広報として最も重視するメディア、かつ信頼するメディアの第1位はNHK。「地道な取材力」「公正な報道」に評価が高いメディアの中で、データジャーナリズムにも取り組む若手ディレクターに聞いた。

NHK 報道局 報道番組センター 社会番組部 ディレクター 阿部博史氏

メディアのスタンスは2つ

金沢放送局勤務を経て首都圏放送センター1年、「ニュースウォッチ9」を2年担当。現在は社会番組部の遊軍で、「NHKスペシャル」や「クローズアップ現代」などを担当するディレクターの阿部博史氏。この半年、特に注力しているのは3月、9月に放送し、来年3月に3回目を放送予定のNHKスペシャル「震災ビッグデータ」シリーズ。東日本大震災発生当時に記録された約1億8千万ものツイッター、数百万ものカーナビや携帯電話の位置情報などを分析し、被災者がどのような動きをしていたのかをリアルに再現して見せ、データジャーナリズムの先駆けとしても注目を浴びている。

メディアのスタンスには大きく分けて2つある、と阿部氏は話す。「1年かけて交渉し、企業が持つデータを提供してもらい分析した『震災ビッグデータ』のように、瞬間芸ではできないようなことを伝えるスタンスと、『ニュースウォッチ9』のように旬な情報をいち早く届けることで瞬間最大風速を捉えようとするスタンス」。それぞれで、広報に求められる対応も変わる。

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