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話題をつくる人の考え方

ママ広報のススメ

アマゾン×野村総合研究所×ブラケット

フェイスブックCOOシェリル・サンドバーグの「リーン・イン」、DeNA創業者の南場智子氏の「不格好経営」がベストセラーとなった2013年。ママ広報たちは今、どのように仕事に臨んでいるのか。

参加者(左から)
ブラケット PRマネージャー 千田絵美氏
アマゾン ジャパン 広報部 リテールPRアソシエイトマネージャー 三品容子氏
野村総合研究所 コーポレートコミュニケーション部 広報課 主任 潘 翠玲氏

 野村総合研究所で広報を担当して今年で13年目になります。子どもは2人で、2001年に長男を、2008年に長女を出産しました。広報のメンバーは12人で、2年前からチーム制を採用し、メンバーでフォローし合いながら仕事をする環境が子育てをする身にとってありがたいです。以前はメディア対応もしていましたが、今はホームページのほか、公式ツイッターやフェイスブックなどを含むデジタル系メディア全般と、イベント運営を担当しています。

三品 広報に携わって3社目となります。子どもは2人で、長女を出産したのは前職時代の06年、次女は09年にアマゾンへ入社した後11年に出産しました。担当しているのは、本、CD、DVDなどメディア商材に関連したストアをはじめ、ベビー&マタニティ、おもちゃ、ヘルス&ビューティーなどのストア、また小さなお子さまを持つ家庭向け会員サービスのAmazonファミリーや学生向けのAmazon Studentです。

千田 ブラケットには5カ月前に転職したばかりです。広報は、06年、前々職のITベンチャー時代から担当しています。子どもは女の子が1人で、出産したのは10年、前職の化粧品会社時代です。

ウェブサービスを手掛けるブラケットは20人ほどのベンチャー企業で、広報全般を私ひとりで担当しています。対外広報に注力していて、テレビや新聞などのマスメディア、ウェブメディアにリリースを配信したり、キャラバンに出たりしています。

職場復帰は保育園が鍵

 産休や育休などの制度をどのように使うかは、大きな課題ですね。1人目を出産した当時は出産を機に退社する人が多かったのですが、仕事が面白くなり始めたところだったので、ぴったり1年で職場復帰しました。1人目の時は制度として1年で復職しなければならず、職場復帰するには何月に産むのがいいといったことまで考える余裕も情報もありませんでした。1人目を1月に出産して、翌年1月に保育園に入れるのが大変でした。2人目の時は、通常の入園タイミングの4月に職場復帰する計画を立てました。8月に出産して4月に保育園に入れることができたので1年休まずに職場復帰できました。

三品 1人目の時は私が社内で産休を取った第2号でした。保育園事情もまったくわかっていなかったので、4カ月ぐらいで復帰しようかなと漠然と考えていましたが、実際は産んでみないとどうなるかわかりません。特に初めての育児は大変ですし、子どもは病気もします。子どもの体調を優先し、1歳になるまで育休を取りました。2人目は9月に出産して、兄弟枠で翌年4月に保育園に入れることができたので、産休と育休合わせて7カ月ぐらいでした。

千田 化粧品会社の広報チームは8人いましたが、ママになるのは私が初めてでした。

仕事を頑張ろうと思っていた時に子どもができたので、産んで1年育休をとったらすぐに職場復帰しようと考えていました。けれど子どもが生まれてみると、子どもが可愛すぎて離れられないと思うようになったんです。自分では育休中も働きたくてウズウズするようなタイプだろうと思っていたのに、まさかの展開で。仕事を辞めようかと悩んで、いろんな人に相談していました。その中のひとりから、辞めるのはいいけど今のポジションに戻れることは2度とないと言われたんです。それで、復帰して半年がんばってみて、それでも辛かったら辞めようと思いました。保育園に預けるのも嫌で、入園前に短時間預ける慣らし保育の時は涙が出そうでした。

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