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広報部をつくろう!

新オフィスで社内をオープンに。アイスタイルが挑む社内改革

アイスタイル

広報部をつくりたい、広報機能を強化したいと思う方、必見!今年オフィスを移転したアイスタイルが取り組む社内コミュニケーション改革を取材しました。

「オープンにする」ことにこだわった新オフィス
ワンフロアで社員同士の気配が感じられるオフィスを目指し、経営陣や設計士と毎週打ち合わせを繰り返した。移転完了後、オフィスコンセプトや打ち合わせや工事写真をまとめ、関わった経営陣らの感謝のコメントを載せたアルバムを設計士に渡すと喜ばれた。

何をすべきか悩んだ2カ月

化粧品・美容の総合サイト@cosme(アットコスメ)の運営会社アイスタイルが上場を果たしたのは昨年3月。上場をきっかけに、オフィシャルな情報発信に限定されていた広報機能を大幅強化するべく、同年7月に発足したのが、「コーポレートストーリー室」だ。室長を務めるのは、それまで人事部に所属していた大和田草子氏。アイスタイルという会社を知ってもらうために、"ビューティ系を扱う会社の人事=『美人事(びじんじ)』"と大胆にネーミングし、学生のハートを掴んだ実績と「ただ人を採用するのでなく、アイスタイルのあるべき姿を描いて強い組織にしていこう」と挑戦するパッションが経営陣に買われた。新部署に期待されたのは、広報のタスクが処理できることのほかに経営者の言葉を咀嚼しながら社内に伝えていくこと。まさに人事の経験値が生きるポジションだ。「アットコスメのように目に見える、分かるサービスや事業のストーリーではなく、『企業としてのストーリー』。それこそが会社のカルチャーであり、伝えていかなければならないものです」。

とはいえ、異動直後の2カ月ほどは、上司から「組織の活性化をしてほしい」と言われるものの、やるべき仕事が何なのかピンと来ずに苦しんだ。「例えば勉強会をやって欲しい、ブログを書いてほしいといったオーダーが次から次へと上層部から降りてくるのですが、現場の社員が何を学びたいのか、ブログに何を書くべきかが分からない状態で企画しても抜本的な解決法にはならない気がして......」。

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