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時事ニュースから読み解く、危機対応の本質

リアル「半沢直樹」に世間が注目、みずほ銀行のお粗末な広報対応

城島明彦(作家・ジャーナリスト)

危機を乗り越えるための対応方法は、世間を賑わせる時事ニュースの中から学べる点が多くある。取材される側と取材する側の両方を経験し、広報業界を30年以上見続けてきた作家・ジャーナリストが、危機対応の本質について解説する。

「半沢直樹」も顔負け

「みずほ銀行事件」は、人気テレビドラマ『半沢直樹』を地でいく事件だった。グループ企業の信販会社オリコを通じた提携ローンで、みずほ銀行が反社会的勢力に融資したのは230件で総額約2億円。このこと以上に世間を驚かせたのは、同社の経営トップが2年も前にその事実を知りながら、広報発表しなかったことだ。しかも、監督省庁の金融庁まで騙したのだから、小説顔負けである。

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