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社内報編集部訪問

アットホームからビジネスを伝える誌面へ。ロート製薬の社内報刷新

ロート製薬

(左上)ロート製薬 「清流」編集長 経営企画本部 広報・CSR室 吉本有希さん
全国の主要5拠点にいる編集委員と協力して制作。写真は大阪本社敷地内にある芝のグラウンドで、編集委員と。

創業家2代目の山田輝郎氏が1959年に創刊した社内報「清流」。同年、点在していた工場を現在の本社所在地に統合しており、「清流は、輝郎氏が考えた社員を大切にする経営を担うツールの一つ」と編集長を務める吉本有希さんは話す。社員憩いの場の芝のグラウンドや1000人以上入ることができる「ロート会館」はこの時、敷地内に設けられたものだ。

創刊当初はコミュニケーションツールとして、社員の自慢の詩や、結婚・出産などの情報が中心の「アットホーム」な誌面だった。その誌面が大きく変化したのは1998年。翌年、社長に就任することが決まっていた山田邦雄氏(現会長)が「社内報は、より会社の方針やビジネスの状況を伝えるものになるべきだ」と訴えたためだ。以降、誌面改革を進め、担当も福利厚生担当から総務・人事、そして広報へと移管された。社内報刷新は、男女や年次による差異をなくす組織改革の一環でもあったそうだ。今でもトップメッセージを伝えるツールとして重視されている社内報には、4ページ、8000文字の原稿を山田会長自ら寄稿する。「今年まとめた名言集は社員に好評。本にしたいくらいです」。

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