情報を世に広めるにあたり、また多岐に渡る広報業務を進るにあたり、独自のノウハウと第三者視点を持ったパートナーの存在は重要だ。発注側とパートナーとが一緒になり、明確な目標を持って進むことが特に必要となる。では、仕事を発注したくなるパートナーの条件とはどのようなものなのか?
三菱ケミカルホールディングスは、2005年10月に誕生した持株会社。現在は三菱化学、田辺三菱製薬、三菱樹脂、三菱レイヨンの4社を中核に事業を展開している。現在、ホールディングス化直後につくられた各種ツールを見直し、リニューアルを進めているところだ。
2014年1月に大幅リニューアルする紙の社内報は5社コンペで、3月に改定するウェブは4社コンペで発注先を決めた。広報・IR室 グループコミュニケーション グループマネジャーの神田三奈氏は、発注先の決め手は2つあったと話す。1つ目は、クライアント側の希望に応えるだけでなく、その背景までを読み取って提案してくれたこと。「当社は規模が大きく、グループがいくつもあり、成り立ちが複雑。付け焼刃的な企業調査ではきちんとした提案はできませんが、よく調べた上で、各社の思想を整理して広がりのある提案をしてくれたと思います」。ウェブについては、「会社や沿革の説明はもう少し手厚くしたらどうか」という提案があり、その通りだと感じた。
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