ユーザーリサーチルームの隣にあるモニタールーム。ユーザーテストで使いやすさやわかりやすさ、また楽しいサービスなのかも含めて検証している。
スマートフォンアプリ「LINE」躍進の鍵は徹底したユーザー行動のリサーチにあった――。そんなメディアの取材でたびたび登場するのが、東京・渋谷のLINE本社内にある「ユーザーリサーチルーム」だ。スマートフォン向けゲームや大型の新サービス開発などの際、想定ユーザーに実際に試してもらうために使われるものだが、ただの会議室ではない。室内にはいくつものカメラが設置され、別室で操作性からユーザーの表情までをつぶさに“行動観察”することができる。
ネット関連企業で自前のリサーチルームを持つ会社は珍しく、メディアにも好評だ。2012年1月に渋谷に移転してから、リサーチルームだけで50件以上紹介された。今年8月には海外メディアを100人近く招待したところ、多数の露出につながったという。取材の際はどのようなテストを行うのかを実演で示し、どんなリサーチをしているかを説明する。かねてからユーザーエクスペリエンス(UX、ユーザー体験)を重視してきた同社の企業姿勢をアピールする狙いだ。
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