「小さなお店を流行らせるためには、広報の力が欠かせない」ということで、この連載を続けていますが、不特定多数の人たちにお店を知ってもらうためには、お店のことを何かしらの情報拡散ツール、すなわち既存の媒体(テレビ、雑誌、新聞、ラジオ)をはじめ、インターネットのグルメサイトやツイッターにブログ、ホームページ……といったものを媒介として認知させていく、ということですよね。
そのためにはお店にアピールするための魅力的な売りが必要だということも書いてきました。それによって取材が来たり、ツイッターやブログに書かれて情報が拡散してゆくわけですが、この構造は小さな店、飲食店でも物販でも大企業でも、基本的には変わらないはずです。
お店の存在や情報を広く拡散させるには、既存の媒体(テレビ、雑誌、新聞、ラジオ)やネット媒体の中でも、質の高い媒体上流から媒体下流に流す方が露出効果が高い、とも書いてきました。
ネット媒体は既存の媒体のように校閲というフィルタリングもありませんし、雑誌や新聞、ペイテレビのように有料であるがゆえにウソの情報は基本的に無い、ということもなく、虚実が混載されていますよね。
これだけ情報が氾濫していると、「どの情報を取得したらいいのか」「どの情報を信じたら良いか」ということが問題になります。食べログのレーティング偽装事件のようことが起こると、「あ~信じてたのに」といった情報を頭から丸飲みの人たちは、ガーンと頭を殴られたような気分になったはずです。
ところが、なぜかネット社会にドップリ浸かっている人、それを職業にしている人達の多くは、新しい情報ソースからのインフォメーション取得がとても"進んでる""イケテル"という錯覚に落ち入りやすい。メディア関係や広告代理店関係者に、その傾向が多々見受けられます。