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メジャーに学ぶメディア対応と広報流儀(3) ボストンから、メジャー初の日本語ツイッター

編集部レポート

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アメリカ最古のボールパークで、昨年100周年を迎えたフェンウェイ・パーク。08年から広報を務める吉村幹生氏は今年、日本語でのスタジアムツアーを開始した。

今年2月、メジャーリーグ唯一の日本語ツイッターが開設された。発信元は、2007年の松坂大輔入団以降、絶えず日本人選手が在籍し、現在は上原浩治、田澤純一の両選手が活躍することで日本でも馴染みのあるボストン・レッドソックス。日本人広報担当者の仕事現場をのぞいた。

日本語で手に入る情報を

レッドソックスの広報部門は、メディアリレーションズとコーポレートコミュニケーションズの2部署から成る。前者は別名「Baseball information」で、試合や選手の情報などを提供しており、5人が在籍。後者は球団の公式リリースや記者発表を行い、1人が在籍する。

07年に入団した吉村幹生氏は、翌08年から昨年までメディアリレーションズに所属していたが、今年からはアジア事業戦略担当を任された。引き続き日本人選手を中心としたメディアリレーションズを担うほか、日本語ツイッターや日本語のスタジアムツアーの企画・運用、アジア地域のスポンサー営業、法人向けチケット販売など多様な業務を担当する。「本拠地、フェンウェイ・パークのコンセプトは"アクセシビリティ"、つまり日本をはじめ国内外の多様な方にお越しいただき、楽しんでいただけるアクセスのしやすさを重視しています。それを日本企業、日本人、さらにアジア各国に広げていくのが私の役割だと考えています」。レッドソックスの情報を知りたい人、知れば喜んでくれる人に情報が届く環境づくり。そのために始めたのが、日本語ツイッターであり、フェンウェイ・パークを巡る日本語のスタジアムツアーだ。日本語で気軽に手に入る情報が限られているとの思いからだ。

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