業界では通例の広報施策の中でも、「本当に生活者に届いているのだろうか」と疑問を感じながら、何となく、とりあえず続けているもの、ありませんか? 生活者視点を意識したその疑問は、広報にとって大切な視点のはず。本企画では、"業界あるあるマンネリ施策"を5つの「事件」として区切り、それぞれの事件に対し一生活者の"お茶の間視点"として、主婦ライターの大隈明子氏に率直な意見と心の内を語ってもらった。

共感を呼ぶのは、直接的に自社製品に触れないこと!─まことしやかに語られるSNSのコツだが、明らかに事業内容と関係のないものが多すぎる気も......。
いいね!に翻弄される企業
フェイスブックにツイッター、ラインなど、SNSは今や、生活の中で欠かせないコミュニケーションツール。フェイスブックのタイムラインチェックと、「いいね!」クリックを朝の日課にしている人も多いのではないだろうか。
個人ネタで人気なのは、なんといっても「食・動物・子ども」だ。とりあえずのランチ写真や、どこかのサイトから引っ張ってきたネコ写真でも、友達の投稿なら「まあ、いいね!しておこうか」と反応がある。子どもの写真はなおさら。スルーでは申し訳ないと、アップすれば必ず「いいね!」が付きまくる。
あと60%