表情はキャッチフレーズの「ビックリアランス」と関連させ、ユーモアのあるものになるよう企画した。また、裸の状態は、表情を目立たせることに加え「PRに一肌脱ぐ」ことの意味合いも込めている。
名古屋市の、あるマネキン人形の"模様替え"が、地方はもとより、全国ニュースに取り上げられた。
話題となった「ナナちゃん」人形は、名鉄百貨店メンズ館前に設置された、全長約6メートルの巨大なマネキン人形。名鉄名古屋駅付近のランドマークとして、駅を訪れる人の待ち合わせスポットとして長年親しまれている。企業のPRや、専門学校の作品発表などにも利用され、年間を通して様々な服装に着替えている。
今回、ナナちゃん人形の模様替えに特に注目が集まったのは、設置40年目にして、始めて"表情"がついたため。これまで「スパイダーマン」や「アイアンマン」など映画作品のPRなどで頭にマスクや、かつらをかぶったことはあるが、一貫して無表情のままだった。
表情に手を加えたのは、夏季セールの告知にあたり、近年は統一したビジュアルでセールを告知していたが、今年はセール告知にナナちゃんを活用する企画が立ち上がったため。「"名鉄百貨店の"ナナちゃんとしてあらためて当店のアピールとなるよう、企画はインパクトの強さを重視しました」(名鉄百貨店宣伝担当)。広告会社にコンペを行い、電通名鉄コミュニケーションズから提案された、表情に変化を加えた案を採用した。
6月に表情の取り付け作業を行った際は、主要媒体から報道陣が集まり、中部地域のメディアに限らず、全国ネットのテレビ番組でも紹介された。
ナナちゃん人形のこれまでの着替え
ナナちゃん人形は、名鉄百貨店のセール告知のほか、専門学校の作品発表などに利用されている。また、昨年に有料広告媒体として開放され、多い時は1~2週間に1回ほどのペースで着替える。