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長寿企業の極意・周年イヤーの迎え方

140周年記念展を全国で開催、トップメッセージも発信

大成建設

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トップが積極的に参加し、メッセージを発信
各地で開催した展示会には、山内社長が日程の合う限り出席し、来場者への挨拶と共に、メディア向けのミニ懇談会も開催。各地のメディアに、地域で大成建設が果たす役割についてのインタビュー内容が掲載された。

ゼネコン大手の大成建設は、2013年10月に創業140周年を迎えるにあたり、1月~3月に全国で記念展を開催した。目的は、自社の実績をあらためて顧客に知ってもらい、理解を深めるきっかけにしてもらうこと。当初は、記念事業は社史の編纂のみを予定していたが、昨年9月から"建設の責務を伝える"ことを命題に、記念展の企画を始めた。翌10月には実行委員会が発足した。

記念展は北海道から九州まで全国9カ所で開催し、その企画・運営まですべて本社や各支店の社員が手掛けた。また、創業から現在に至る国内外の代表的な施工物件や保有技術などの共通展示に加え、各支店会場では、それぞれ地域の特色を出す展示を行った。その地域で手掛けた物件を年表形式や地図上で見せるなどし、開催地ごとに工夫を凝らした。

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実績を伝える展示内容
展示会では、最新の事業内容の紹介と共に、会社の歩みを記した年表や、大成建設が手掛けた建築物を紹介する展示物を設置。140周年の伝統の中で、地域に根差した実績を伝えた。

開催期間中は、全国の記念展会場に山内隆司社長が訪れ、来場メディア向けにミニ懇談会を開いた。その結果、「各地域での当社の取り組みや、トップのメッセージを伝える記事が掲載され、PR効果があがったと思います」と、コーポレート・コミュニケーション部広報室の高橋芳樹氏は話す。

記念事業は、全社で取り組んだ記念展のほか、各事業部でも企画された。コーポレート・コミュニケーション部では、その一環として140周年記念の特別ウェブサイトを制作した。

大成建設の140周年プロジェクト
2011年1月 ・社史の編纂作業が始まる
・経験豊富なベテラン社員を土木、建築部門から各1人、広報部門から2人。
 事務局担当として管理部門から2人を配属
2012年9月 ・「創業140周年記念展」開催に向けてプロジェクト始動
2012年10月 ・記念展の運営委員会・実行委員会・事務局・作業部会が組織編成
2012年10月〜12月 ・記念展事務局が毎朝1時間ほどを使い、展示期間や内容を調整
2013年1月21日〜3月15日 ・全国(9会場)で記念展を開催
2013年1月25日 ・140周年記念サイトを開設
2013年8月6日〜11月4日 ・国立西洋美術館で開催される特別展に、会社所蔵のコレクションを寄託
2013年12月 ・社史の刊行(予定)

創業140周年記念展:本社・支店の設計部門が中心となり展示・企画を担当。当日の会場運営は営業・管理・現業各部門が担当

大成建設

大成建設

1873年大倉喜八郎によって「大倉組商会」として創業。1946年に日本で初めて「建設」を社名に用い、「大成建設株式会社」と改称、現在に至る。古くは地下鉄銀座線や鹿鳴館、近年では東京ミッドタウンやJPタワーなどの建設に携わるほか、現在は、建設というカテゴリーを越えてあらゆる方面に事業領域を拡大、トルコのボスポラス海峡横断鉄道トンネルなど海外にも事業を展開している。

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