スマホ・パソコンで注文された商品を、注文者の近くの店舗からピックアップして配送するネットスーパーや自社アプリをスタートさせるなど、2020年からeコマース事業の拡張を進めるベイシア。同社のe-コマース部部長戸枝智存氏に既存顧客をつかむデジタル戦略について話を聞いた。
関東地方を中心に1都14県でスーパーを展開するベイシア。2020年10月にマーケティング統括本部およびデジタル開発本部が立ち上がって以来、自社アプリローンチ、ネットスーパー開始など、デジタルシフトを図ってきた。
オンラインショップ「ベイシア楽天市場店」は、「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー2024」百貨店・総合通販ジャンルの大賞も受賞している。
リアル店舗を活かしたデジタル改革が成功
もともとリアル店舗に強みを持っていたベイシアが、なぜデジタル戦略に注力し始めたのか。その要因の一つとして、既存顧客の離反防止を挙げたのは、ベイシアマーケティング本部e-コマース部 部長の戸枝智存氏だ。
「オンラインショッピングが当たり前になった昨今、リアル店舗だけにこだわっていては既存顧客の流出は免れません。そのため、チャネルを増やして新たな買い物体験を...
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