ワンウェイ(一方通行)の売り場が印象的なFlying Tiger Copenhagen(以下、フライングタイガー)だが、昨今は回遊型の導線設計も採用している。顧客の購買体験を最大限に引き出すための数々の工夫が施されている売り場は、一体どのように生まれているのか。今回、Zebra Japan 営業部販売戦略チームのマネージャー・落合香代氏に、ユニークな店づくりの背景やこだわりについて聞いた。
フライングタイガー表参道ストアの売り場に並ぶアイテムは、約3500点に上る。イースターやハロウィン、バレンタインといったシーズンごとに、数百種類もの新商品が登場し、売り場を盛り上げるのが特徴だ。店内には、思わず足を止めてしまうユニークでおしゃれな商品が並び、訪れるたびに新しい発見があることが店舗ならではの体験のひとつである。
フライングタイガーが各店舗において特に注力するのが、店頭の“顔”となるフロントエリアだ。来店客が店に入るか否かの大きな判断材料となるこのエリア。だからこそ落合氏は、「目的買いは一部に過ぎない。そこで重要になるのが、来店客に『期待感』を持たせる…
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