生活者、企業、リテールをつなぎ、購買に直結する体験設計を支援する電通プロモーションプラス。販促ソリューションで蓄積されてきた購買データをベースに多くの課題を解決してきた。そんな同社マーケティング事業部の小山貢弘氏は、2025年のショッパーをどうとらえるのか。

現代はSNSを通じてあらゆる物事が白日の下にさらされる時代となりました。隠し事はすぐに見破られ、社会から強い非難を受けることとなります。2024年のKPMGコンサルティングの調査によると、このような時代において生活者は、隠し事をしない誠実な態度を企業・ブランドにも求めるようになっていることが判明しているのです。
避けられない値上げをどう消費者に伝えるか
また、昨今の物価上昇で、商品の値上げが多く発表されています。一部の企業においては、内容量を減らす・上げ底を行うなど、値上げと告知せずに実質的な値上げを行う「ステルス値上げ」も散見されました。このような施策は、「誠実さ」を求める生活者を裏切ることになり、ロイヤルティ低下を招く可能性が高くなります。2024年の値上げに関する許容度の調査では、「ステルス値上げ」の許容度が最も低いとの結果も出ているほどです…
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