ショッパーと企業をつなぐ販促企画を実施してきたスコープが、2024年11月に「スコープ販促創造研究所」を発足した。創業以来35年以上培ってきた売り場起点の販促ノウハウを結集して「買い続けたい」をつくる同組織が、生活者の「買い物意識調査」の結果をもとに2025年のショッパーインサイトについて分析する。

日本の人口は減少し、高齢化社会も進む中、買い物行動は食品を中心にリアル店舗での購買がメインで、ECシフトが急速に進むとは一概に言えない状況です。
特に国内のリアル店舗にとっては、限られた商圏住民のリピート購買を獲得し続けることが最重要課題。いま売り場が目指すべきは「今日この店で買いたい」気持ちをつくる販促よりも、「いつもこの店で買いたい」「買い続けたくなる」ための販促なのではないでしょうか。
ショッパーが集まる「馴染みのお店」になる
物価の高騰が続く中、まず着目すべきは「馴染みのお店でもっと効率的に節約したい」というインサイトです。当社が実施した調査で、実店舗での買い物で意識していることについて聞いてみると、2024年11月時点で「自宅から近いお店に行く」との回答が40.8%と最も多く、「馴染みのお店を利用する」との回答も26.6%でした(図1)。…
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