東芝グループのデータ戦略をリードする会社として設立された東芝データ。東芝テックの電子レシートサービス「スマートレシート」から取得した購買データを基軸に、様々な調査を実施している。そんな同社のデータ・ビジネス推進部 部長 宮崎知弘氏が、2025年のショッパーインサイトのヒントを語る。

近年、デジタル・リアル店舗での顧客体験の多様化がますます進むなかで、消費者の意識も多様化し、購買行動が一層複雑化しました。
その複雑化に伴い、従来の経験や勘など人間が仮説を主導するアクションだけでは、なぜその商品が選ばれているのかという「ショッパーの購買軸」を理解することが難しくなってきています。
東芝データでは東芝テックの「スマートレシート」データをもとに様々な店舗の購買全体を俯瞰して分析する、AIを活用した取り組みを長期にわたって行ってきました。
今回はその結果から、2025年のショッパーインサイトのヒントになるデータをご紹介します。
お試しサイズを経て購入金額が高くなる?
まず東芝データは2024年9月、消費者が日用品として定期的に購入する「シャンプー」をテーマにした調査について発表しました。シャンプーを…
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