「ふじっ子煮」や「おまめさん」を販売するフジッコが2024年11月、中間決算説明会において2022年から2024年度に向けて20億円近く売上が伸長していることを発表。2024年度の経営方針では「守りから攻めへ」というスローガンを掲げている。従来から店頭販促にも注力している同社の売り場戦略について、豆事業部の小山裕志氏に話を聞いた。
フジッコは、「ふじっ子煮」や「おまめさん」など昆布事業と豆事業で成長してきた企業だ。しかし近年、煮豆の喫食機会が減少。それを受け、2024年度の経営方針では「豆事業全体の浮上」「昆布事業のさらなる強化」など6つのテーマを掲げた。
特に、豆事業全体の浮上においては販売強化プロジェクトを開始。「プロモーションと連携した店頭露出度の向上」「POSデータを活用した棚割提案」「丹波黒黒豆の通年販売強化」「新たな用途開発」を軸に営業活動を行ってきた。
テレビCMと売り場の連携試食販売の再開が好調
フジッココア事業本部豆事業部の小山裕志氏によると、販売強化プロジェクトにおいて特に注力したのは「プロモーションと連携した店頭露出」。テレビCMなどの大型プロモーションにあわせて、店頭露出を最大化することを…
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