雪印メグミルクが販売する「さけるチーズ」は国内のストリングチーズ市場において90%以上のシェアを占める商品だ。2024年8月には、同商品40年超の歴史の中で過去最高の単月売上を記録した。その裏にあったのは、顧客像とベネフィットの明確化だ。
雪印メグミルクから1980年に「ストリングチーズ」の商品名で発売され、1995年に現在の名称へ変更された「さけるチーズ」。
日本のストリングチーズ市場において90%以上のシェアを占める同商品だが、2024年8月に40年超の歴史の中で過去最高の単月売上を記録したことが話題になっている。

実際の売り場の様子。チーズ売り場の下段に陳列することで、子どもの目線でも商品を見つけて買い物かごに入れられるようにした。
調査から新たな需要が判明 親から子へのおやつニーズを意識
単月最高記録の裏には、マーケティング戦略の見直しがあったと話すのは「さけるチーズ」ブランド担当者である、雪印メグミルクの勝山大地氏だ。
「はじまりは2022年ごろに新しく結成された『さけ...
あと80%