売り場提案の難易度は「商品力の差」ではなくなった
今回の2025年3月号は、昨年の3月号に引き続き「ショッパーインサイト大予測」特集です。計7社の広告会社やリサーチ会社が、売り場にいる買い物客(ショッパー)」のインサイトや今後の動向を予測しました。
2023年同様、円高や原材料費の高騰による値上げが続いた2024年。生活者にとっては家計がひっ迫する状況となり、財布のひもがこれまで以上に堅くなることも予想されます。ではそんな2024年を踏まえて、来たる2025年の売り場においては、どのような準備をすべきなのでしょうか。
そもそも、なぜショッパーを理解することが必要なのでしょうか。それは、買い物客のインサイトを理解していなければ、小売業への最適な提案もなし得ないからです。トレードマーケターも務めるフェズの井本悠樹氏によると、今はいわゆる大手メーカーのマスブランドでさえ売り場の確保が難しくなっているとのこと(記事はこちら)。要は、売り場提案の難易度は「商品力の差」ではなくなっているということです。そこで…
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