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店頭で買いたい気持ちをつくった什器・POP・パッケージ成功事例9選

什器に本物のニンジン カゴメに聞いたインパクトある売り場のつくり方

小川将史氏(カゴメ)、山岸雄飛氏(オリオンセールスプロモーション)

店舗に並ぶ多くの商品や販促ツールの中で、消費者の目を引き、印象に残るためには、インパクトを与える工夫が不可欠だ。例えば、ニンジンをそのまま使用した前例のないデザインが特徴的なカゴメの什器。商品の新鮮さや自然な美味しさを消費者に直感的に伝えることを目指したこのユニークなアイデアは、どのように実現に至ったのか。その制作過程に迫った。

「ニンジンの存在感を伝えたい」インパクトある訴求の誕生背景

─ニンジンがそのまま使用されたインパクトのある什器が話題を呼んでいます。このユニークなデザインが生まれたきっかけは何だったのでしょうか。

小川:お客さまにとってのカゴメという会社は、トマトのイメージが強い一方で、飲料商品の原料として多く使用しているニンジンとの結びつきは弱い傾向にありました。そこで、事業成長に向けてニンジンの存在感を再認識してもらい、認知拡大を目指すことが重要な課題となっていたのです。この課題に対し、原料そのものの美味しさを感じてもらえる商品「カゴメにんじんジュースプレミアム」を通じて、店頭でインパクトのある価値訴求を行いたいと考え、什器を制作することになりました。

山岸:企画のオリエンテーションは、2023年11月中旬でした。その後、2023年12月から2024年1月にかけて制作を進め、最終的に2024年1月の発売に…

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