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デジタル時代におけるDMの価値を再考する

デジタル時代、DMは「ここぞ」で送る宣伝販促ツールに 高コンバージョンの特性を増長させる鍵はデータ連携

佐々木卓也氏(フュージョン)

デジタルマーケティングが主流となった現代において、ダイレクトメール(DM)は独自の価値が再評価されつつある。デジタルとアナログを融合させることによって、DMの新たな可能性を追求する動きが広がっているのだ。本稿では、デジタル時代にDMを送る価値とそれを最大限に引き出すための取り組みについて、フュージョン代表取締役社長の佐々木卓也氏が考察する。

DMは従来より、顧客との直接的なコミュニケーション手段として広く利用されてきました。しかし、デジタル技術が進化する中ではDMが持つメディアとしての価値も徐々に変化しています。

SNSにはない物理的存在感 再評価される情報の保存性

特に、再評価されているのはストック型の情報発信。いわゆる保存性です。現在のマーケティングコミュニケーションは、SNSやメールなどのフロー情報が主流となり、触れた情報が記憶に定着しづらい状況が起きています。また、情報量が多すぎて自分に宛てられた情報だと認識できず、スルーされてしまうことも多くなりました。

一方、DMは保存性と一覧性に優れているのが特徴です。つまり、SNSにみるようなフロー型の情報発信ではなく、生活者の自宅にストックされていく形でコミュニケーションをとることができます。DMはその物理的な存在感を活かしてデジタルとは異なる記憶への定着を促し、長期的に企業・ブランドの印象を残すことができる手段として再び注目されているのです。...

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