今や多くの接点でデジタルを核として顧客とつながる環境になっている。とはいえ、必要な顧客に情報が届かない、顧客とのつながりが途絶えてしまった場面はまだまだあると考えている担当者も多いのではないだろうか。そんなときに必要なのがDMによるコミュニケーションだとマーケティングコンサルタントの明石智子氏は話す。デジタルだけでは成し得ないことを実現するために、DMは必要な選択肢であるという。

マーケティングコンサルタント
明石智子氏
電気メーカーを経て電通ワンダーマン入社。電通ダイレクトマーケティングに合流後、2021年まで執行役員として在籍。クリエーティブ領域で企業の課題解決に取り組む。現在は研修、講演で各社のビジネスを支援。2011年より全日本DM大賞最終審査委員。
従来からダイレクトメール(DM)が有効となるのは、大きく分けて3つのシーンがあると考えます。
デジタルで反応がない?そんなときに有効なのがDM
1点目はCRMプログラムでのDM活用です。アップセル、クロスセルの場面でデジタルアプローチでは顧客の反応がないという経験がある人も多いのではないでしょうか。そのような場合に、DMは大変有効です。実際に手元に届くことによって関心を引き、商品・サービスの理解を深めることでレスポンス獲得を促す施策は、DM活用の…
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