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プランナー・クリエイターに求められる「売り」へつなげる意識とスキル

アクティベーションとは「売り」を考えることではなく その先の「ファンづくり」までデザインすること

郡司 淳氏(ジェイアール東日本企画)

ジェイアール東日本企画の郡司淳氏によれば、そもそもコピーライターの仕事とは言葉の力で「人を動かす」ことだ。本特集は「売り」につなげるまで求められるようになったというテーマだが、実はその“役割”は拡張しているわけではなく、“役割”を変えずに“視野”が拡がったという仮説も浮かび上がってきた。

私はジェイアール東日本企画(以下、jeki)でコピーライターをしていますが、まず前提においておきたいのは、「クリエイティブの役割とは、人を動かすこと」だということです。これはjekiのクリエイターだけではなく、広告を制作している人なら誰もが考えていることだと思います。心理的な部分も、行動も動かすことが広告の最大の目的であり、クリエイターはそのために全力を尽くすことが求められていると思っています。

人を動かすという意味で使われる言葉に「アクティベーション」がありますが、jeki社内では使うことがほとんどありません。会議の中にも出ることは少ないという印象です。役職として存在しているわけでもありません。

jekiではもともと移動における最終地点に近い駅という場所に交通広告というメディアをもっているためか、アクティベーションという言葉を使わずとも、jekiの全クリエイターの頭の中には必ず「人を動かす」というゴールがあるのかなと思います。少なくとも私は…

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