PR業界にもアクティベーションプランニングの知見が求められている。かつてはメディアへ戦略的に働きかけ、露出量を増やすことで生活者から認知を獲得することが最大の使命と捉えられていたが、現在は状況が変化しているという。そんな今、ベクトル取締役副社長の吉柳さおり氏が話すのは、「社員全員がアクティベーションプランナーであるべき」ということだ。
PRプランナーと聞くと「認知拡大担当」というイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。それも、メディアの力を使って広める役割という印象が強いと思います。
もちろんPRパーソンの仕事はモノやコトを広めて話題化を図ったり、認知を最大化したりすることが根底にあるのは事実です。現在もその専門的な知見を価値としているのがPR会社だといえます。
しかし、ただモノやコトを広めて「任務完了」ではなくなっているのが今のPR業界です。ベクトルグループではまさに、PR活動で獲得した「認知」の先まで責任を全うすること。つまり、メディアの奥にいる生活者の行動変容や“購買”を促せたかまでコミットすることも、戦略PRの役目だと捉えています。そのため、“ただ広めて終わり”にならないよう、デジタルマーケティングの会社や、SNS・インフルエンサーを担う会社を創設し、売りにつながる導線設計を…
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