デジタル化の進展が消費者の意識や行動に大きな影響を与えることは、昨今の調査でも明らかになっている。また、デジタル技術の導入により、便利さや迅速なサービスを求める声が高まり、店舗での選択にも影響を及ぼしている。では実際の消費者の意識はどう変化しているのだろうか、各社の調査データから紐解く。
デロイト トーマツ
─2024年度「国内消費者意識・購買行動調査」
食料品や日用品は店舗回帰の購買傾向
デロイト トーマツが公開した2024年度「国内消費者意識・購買行動調査」では、購入時の利用チャネルは依然として店舗が高いことが浮き彫りになった(図1)。「食料品」では9割、「日用品」で8割、「衣料品」で7割が店舗で購入することが多いと回答。コロナ禍で加速したEC化の一方で、調査結果は店舗回帰の動きを示しており、店舗中心の購買傾向が依然として根強いことがわかった。
図1 商品購入時の利用チャネル
一方、旅行やギフトといった購買頻度が低いカテゴリでは、EC利用が増加傾向に。…
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