超高層ビルが林立する香港は、東京都の約半分の面積に750万人を超える人が生活している人口密度の高い都市。その土地の狭さから、香港内の旅行よりも海外旅行が一般化しているのが特徴だ。香港の旅行ジャーナリストとして15年以上の経験を持つキャティ・ウー氏に、日本再訪問率8割を超える香港の旅行事情について話を聞いた。
高層ビルが多く並ぶ金融都市である香港。世界三大夜景が有名で世界でも人気の旅行先だが、実は香港内の旅行よりも海外旅行をする現地の人が多い。日本においても、香港の海外旅行経験者のほとんどが日本を訪れたことがあるというデータが、日本政府観光局から発表されている。
物価を日本と比べてみると、日本で1杯400円ほどのコーヒーが、香港では1杯40~50ドル、日本円にすると約772~965円ほど。食べ物で見ても、日本で180円のマフィンが香港では300円で販売されているような状況だ。
ユニクロや無印良品などの日本アパレルブランドに関しても、香港では日本価格の3~4割高い。100円ショップの商品も香港の店舗では12ドル、約232円で販売されている。
現在は円安の影響もあり、コロナ前と比べても香港からの訪日観光客は増加傾向。…
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