販売促進の専門メディア

           

インフルエンサーが次に動かす市場

なぜ「板チョコアイス」を1から完全再現?インフルエンサーが担う「企業の代弁者的な役割」

加藤美紀子氏(森永製菓)、濱田晃希氏(オリコム)

森永製菓のアイスブランド「板チョコアイス」は2024年3月、YouTube動画「板チョコアイス完全再現への道」を公開した。内容は「板チョコアイス」を1からつくってみるというもの。制作したのは商品を“完全再現”することで人気のある動画クリエイター「Genの炊事場 SUIJIBA」さんだ。今回、インフルエンサーとの共創背景について森永製菓の加藤美紀子氏、企画に携わったオリコムの濱田晃希氏に話を聞いた。

動画では、チョコやバニラアイスを自作し、1から「板チョコアイス」を再現する様子が描かれる。7回以上行ったチョコの試作や、型の自作も試行錯誤を繰り返し、視聴者を驚かせた。オリエンでは「Genさんの思うとおりにやってほしい」という森永製菓の想いをベースに、商品の特徴的な食感と、チョコとバニラの絶妙なバランス観を伝えてほしいと依頼した。

「板チョコアイス」が発売されたのは1995年。見た目は板チョコのようだが、中身にはバニラアイスが入った、森永製菓の人気ロングセラーブランドだ。

発売から25年間は秋冬限定での販売としていたが、売上の好調ぶりゆえに2020年春、通年販売へと踏み切った。

商品のこだわりを伝えたい通年販売後の認知が課題に

しかし、通年化から3年ほどが経過した2023年秋頃。認知度の定着にはまだ課題が残っていたと、...

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

インフルエンサーが次に動かす市場 の記事一覧

インフルエンサーマーケティングは 「界隈」へ狭く深く届ける手法へと変化
インフルエンサー VS タレント、影響力が強いのは?新時代の到来に備えよ
「キャスティングの軸は変わらない」 TGCがインフルエンサーを起用するわけ
インフルエンサーは案件をどう捉えているのか 企業が意識すべきは「二人三脚」の関係性
売れっ子クリエイターが案件を納品するまで 視聴者の信頼を得る「企画ファースト」な動画とは
「1億総クリエイター社会」は終わり?カルチャー化する縦型動画の今後を予測する
なぜ「板チョコアイス」を1から完全再現?インフルエンサーが担う「企業の代弁者的な役割」(この記事です)
公開20日で1000万回再生を超えたUQ WiMAXのインフルエンサー×ショートドラマ戦略
200人以上が来場した「いよちゃん」コラボ デジタル×リアルでコミュニティの熱量を最大化する
「マス」から「界隈」へ インフルエンサーを取り巻く消費のあり方が変わった
販促会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する