広告代理店や制作会社がクライアント企業に取り組む上ではじめに行うこと。それは、その企業の製品やサービスを扱う業種業態(オンラインでのビジネスも含めて)について把握することです。製品が属する業種業態の特徴と購買層のマトリックスを作成して、そこでの買い物行動の習慣や課題を整理することから始めましょう。その上で、今後のクライアント企業への取り組みについてのポイントを挙げてみました。
業種業態の特徴と購買層のあり方を捉え直すことで、広告や販売促進の手法に頼る「プッシュ型」の営業スタイルの見直しが必要なことに気がつく代理店や制作会社の方もいるのではないでしょうか。また、クライアント企業の立場で課題を考えようとすると、その取り組みが、結果的にクライアントの課題解決になっていないという矛盾が生まれるケースもうかがえます。
ここにあるのは、コミュニケーションやクリエイティブの領域だけで思考することの限界です。これらだけでは、より高い効果を出すことは難しいでしょう。ここではクライアント企業や代理店、制作会社といったそれぞれの異なる立場や視点を少しでも近づける方法として5つの考え方を紹介します。
①シン・ブランディング視点
ブランディングとは自社の製品の価値を創造して伝えることで、…
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